田宮 良子(たみや りょうこ)→田村 玲子(たむら れいこ)
新一の通う高校の代用かつ新任の教師として現れたパラサイト。数学教師「田宮良子」の名前と社会的立場をそのまま受け継ぎ、パラサイトの中でも特に高い知能を持つ個体。言動を心配した実母が田宮に会いに来た際、直ちに偽者と見抜かれ、パニックに陥った実母をその場で殺害している。この時、特別な能力もない人間に正体を見破られたことから「何故だ」と疑問を持ち、やがて人間のように「笑う」という感情表現を身につけていく。
「A」襲撃事件直後に父親不明の子を妊娠していることが発覚した際、身分を捨てて姿をくらまし[注 6]、再登場時には名前を「田村玲子」と変え未婚の母となっている。
研究者的な探究心を見せており、パラサイトの生殖能力を確認する実験目的で、「A」と性交して子供を妊娠したり、新一とミギーを「貴重なサンプル」として観察を続けたり、最強のパラサイト集合体である後藤を作ったりしている。なお、生まれてきた子供は普通の人間であり、「実験に使うか、用が無くなれば食う」という程度の考えで育て始める。
緻密な戦術と多彩な攻撃形態による高い戦闘能力を持ち、ミギーは「正面から戦った場合に勝ち目は無い」と言い、後藤からも「良い戦いができそうな相手」と認識されている。さらに、殺意を持った草間らパラサイト3体の襲撃を受けた際には一方的に返り討ちにしている[注 7]
思考を巡らせる中、徐々に「自分達は何のために生まれてきたのか、どこから来てどこへ行くのか」という考えに行き着く。その答えを得るため、倉森に新一の身辺調査を依頼したり、大学講義を受ける[注 8]など、他のパラサイトと違った立場を取るようになる。広川剛志に興味を覚え、彼が提唱したパラサイト組織の設立に協力するが、本人としてはパラサイトが生まれた目的の追求が第一になっており、設立後の組織の目的にはあまり協力的ではなく、傍観者的立場を取っていた。
草野らを撃退しているさなかに、妻子をパラサイトに殺害された事を逆恨みした倉森に子供を連れ去られたため、指定された公園に赴くが、子供を盾にされた際に人間で言う母性が目覚め、反射的に倉森を殺害。さらにその直後、新一と接触したところを平間達に見つかり銃撃を受けるが、赤ん坊を身を挺して守り、反撃も逃走もせずに、無抵抗のまま攻撃を受け続け、最期に新一に子供を預けるというパラサイトとしてはあり得ない行動に出る。同時に「パラサイトと人間は一つの家族であり、パラサイトは人間の『子供』」という結論に達した事を新一に伝えたのち死亡。新一に大きな影響を与え、彼の「胸の穴」を塞いだ。
 
34
54
9
15
16
ff

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%84%E7%94%9F%E7%8D%A3#.E7.99.BB.E5.A0.B4.E4.BA.BA.E7.89.A9